【開催報告】白鳥山古道ウォーク ~歴史と信仰をたどる~

 令和8年7月18日、「白鳥山古道ウォーク」を開催しました。当日は県内外から多くの皆様にご参加いただき、白鳥山に息づく歴史・自然・信仰文化を体感する一日となりました。

白鳥古道とは

 霧島連山の白鳥山には、古くから修験者が修行のために歩いたと伝えられる**「白鳥山古道」**が残されています。

 この古道は、山麓の集落に置かれていた修験者の拠点(里坊)を起点とし、白鳥神社を経て、**六観音御池(ろっかんのんみいけ)**との往復に利用されたと伝えられる、修行の道です。地域には今も山岳信仰や修験道にまつわる史跡や伝承が残されており、白鳥山古道はそれらを結ぶ貴重な歴史・文化遺産となっています。

今回の踏査について

 今回の踏査では、古道の現況確認を行うとともに、今後の保存・活用に向けた基礎資料を収集し、一般向けトレッキングコースとして安全に利用できるルートの確認を行いました。あわせて、白鳥古道の歴史的・文化的価値を広く発信し、認知度向上と地域資源としての活用につなげることも大きな目的として実施しました。

 踏査当日は、白鳥神社本殿において参加者全員で安全祈願を執り行い、山への感謝と踏査の無事を祈願した後、かつて修験者が歩いた古道へと足を踏み入れました。

① 白鳥神社本殿で安全祈願
参加者全員で登山の安全を祈願し、厳かな雰囲気の中でウォークが始まりました。

修験の道をたどる

 今回は修験者の方々にも同行していただき、山中に響く法螺貝の音色に導かれながら古道を歩きました。

 深い森に響き渡る法螺貝の音は、往時の修験者たちの姿を思い起こさせ、参加者は白鳥山が古くから信仰の山として歩まれてきた歴史を肌で感じる貴重な体験となりました。

 目的地である六観音御池では、性空上人ゆかりの伝承や山岳信仰について、牧原先生から白鳥山や白鳥古道に伝わる歴史、信仰、地域の言い伝えなどについて、現地ならではの分かりやすい解説をしていただきました。白鳥山周辺で天台宗から真言宗へ宗旨が移り変わった歴史や、現在まで受け継がれているお札の由来について説明を受け、参加者は地域に根付く信仰文化への理解を深めました。

 史跡を実際に目にしながら説明を聞くことで、文献だけでは伝わらない白鳥古道の歴史的・文化的価値をより深く感じることができました。
踏査の途中では、また、休憩時には牧原先生からお心尽くしとしてアイスクリームをご用意いただきました。厳しい暑さの中での心温まるお気遣いに参加者一同感謝し、束の間の休息を取りながら和やかな交流の時間を過ごしました。

白鳥古道を未来へ

 白鳥古道は、霧島連山の豊かな自然の中に、修験道や山岳信仰の歴史が今なお息づく貴重な文化遺産です。

 今回の踏査を通して、古道の保存と活用の重要性を改めて確認するとともに、一般の方々にも安心して歩いていただけるトレッキングコースとしての可能性を再認識することができました。

 NPO法人白鳥山歴史保存会では、今後も継続して古道の調査・記録・保全を進めながら、歴史や自然を体感できるトレッキングや学習の機会を提供し、多くの方々に白鳥古道の魅力を発信してまいります。

この歴史ある古道が、地域の誇りとして次世代へ受け継がれ、多くの人々に親しまれる場となるよう、これからも活動を続けてまいります。

全員で記念撮影
歴史・自然・信仰に触れた一日の締めくくりとして、参加者全員で記念撮影

次回開催のお知らせ

 白鳥山古道では、季節ごとに表情を変える自然と、歴史・文化・信仰の魅力を体感できるウォークイベントを今後も開催してまいります。

 晩夏 秋の紅葉 冬の景色 など、それぞれの季節ならではの白鳥山古道をぜひご体感ください。

 皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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