令和8年 夏越の大祓式(なごしのおおはらえしき)斎行

2026年6月吉日 白鳥神社宮司 新宮敏郎

6月28日午後4時より、「夏越の大祓式(なごしのおおはらえしき)」を斎行いたしました。前日まで雨風の強い天候が続いておりましたが、当日は梅雨のこの時期には珍しく穏やかな好天に恵まれ、多くの皆様に御参列いただく中で、文字どおりの大祓を厳修することができましたこと、深く感謝申し上げます。

目次

大祓の由来

大祓は、奈良時代から宮中において多くの人々が関わる公的な祭祀として執り行われてきたことから、当時より「大祓」と呼ばれてまいりました。祭事の中で必ず奏上される祝詞が「大祓詞(おおはらえのことば)」です。各時代においてその本文は幾度も改められ見直されてきましたが、根本にある真義は変わることなく今日まで受け継がれています。

大祓詞には「罪」という語句が数多く記されており、私たち地上界の人間だけでなく、天の益人等(天上界の優れた人々)でさえも犯してしまう天の罪、地の罪など、許される限りの多くの罪があることが説かれています。そして、祓戸大神と称えられる四柱の神々——瀬織津姫神、早開津姫神、息吹主神、速佐須良姫神——が、次々にそれらの罪や過ちを祓い清めていく様子が描かれています。最後には天の神、地の神、そして八百万の無数の神々も共に、すべての罪が消え去ることを祈って締めくくられます。

切麻祓(きりぬさはらえ)

祭事の前には大祓詞について説明を行い、御参列の皆様とともに大祓詞をお唱えいたしました。その後、切紙を御自身の身体に振りかけて祓い清める「切麻祓」を行っていただきました。

茅の輪くぐり

祭事の締めくくりには、茅の輪(ちのわ)くぐりの神事を執り行いました。半年の間に積もった罪や穢れを祓い清めるとともに、この時期に青々と生い茂った最も力強い植物を束ねた輪をくぐることで、新たな健やかな生命をいただくという願いが込められていると考えております。

「水無月の夏越の祓する人は、千歳の命延ぶというなり」など三首の御神歌をお唱えしながら、皆様と共に茅の輪をくぐりました。

和楽演奏会

「なごし」には「和む」という意味も込められていることから、祭事の後には尺八、篠笛・龍笛による和楽の演奏を御神前にて楽しんでいただきました。

わびさびを感じさせる尺八の音色と、神前楽器である篠笛・龍笛が織りなす独特の和楽により、「荒城の月」「七つの子」「もののけ姫」「時代を超える思い」といった名曲の数々が白鳥の杜に響き渡りました。その音色は御参列の皆様の心を慰め、深い感動を誘っていたようです。

獅子舞の奉納

半年の祓の行事にふさわしく、邪気祓・疾病退散を祈願して獅子舞の奉納も行われ、境内は賑やかな雰囲気に包まれました。獅子に「噛みつかれる」ことは「神が付く」に通じ、縁起が良いとされることから、多くの参列者の皆様が進んで獅子に噛まれておられたのが印象的でした。

むすびに

一年の半分が過ぎようとする中、皆様それぞれの罪や過ちが祓い清められ、残りの半年を清々しい新たなお気持ちでお迎えいただけたのではないかと存じます。

和楽の演奏など御奉仕いただきました皆様、御参列くださった皆様、また別途郵送等にて祈願をお申し込みくださった皆様、この度は誠にありがとうございました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次