3月3日(火)、白鳥神社にて伝承院・益田幸夫文師を迎えての柴燈護摩供が執り行われた。折しもその日は巳の日。水と財運、そして弁財天への縁が深いとされる吉日に、各地から祈りを持ち寄った人々が境内に集った。
各地から、願いを携えて



この日の参列には、関東からはるばる足を運ばれた方の姿があった。鹿児島よりお越しの方は、「夜の柴燈護摩供を願いに来ました」と静かに語った。遠路をいとわず白鳥神社を訪れたその言葉の重さに、護摩供養が持つ求心力が伝わってくる。
また、巳の日という特別な日柄に合わせて、親子連れで参列された方も多く見られた。護摩の炎の前で清め祓いを受け、その表情には清々しい光が宿っていた。子の手を引いて祈りの場に立つ姿は、信仰が世代を超えて受け継がれていく、静かな証でもある。
柴燈護摩供とは
柴燈護摩(さいとうごま)は、密教修法の護摩を屋外の柴燈炉にて修する修法である。屋内の内護摩に対し、天地に開かれた空間で炎を焚くことで、より広大な結界のなかで祈願が行われる。益田幸夫文師の読経と真言が夜気に溶け込み、護摩木の炎は天へと向かって高く燃え上がった。
護摩木一本一本に書き記された願意は、炎によって昇華され、諸仏・諸尊のもとへと届けられる。その煙が夜空へ消えていくとき、そこにいた誰もが、自らの祈りが確かに天に通じたことを感じたに違いない。


巳の日の皆既月食——天の配剤
護摩供を終えた参列者たちは、駐車場から思いがけない光景に目を奪われた。夜空に皆既月食が静かに広がっていたのである。

巳の日に柴燈護摩供が修され、その夜に皆既月食が重なる——これほどの一致を偶然と呼ぶことは難しい。赤く染まった月を仰ぎながら白鳥神社を後にした人々の胸には、ただ清められた以上の、深い余韻が残ったことだろう。
開催概要
2025年3月3日(火)・巳の日
白鳥神社 / 柴燈護摩供
導師:伝承院 益田幸夫文師
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