春和の候、貴台におかれましては益々ご清祥の御事とお慶び申し上げます。
この度の春分の日は、境内の桜も開花し、青空の広がる春の気に満ちた日となりました。当神社を最も尊ぶこの御縁日におきまして、年度末の慌ただしい折にもかかわらず地元の方は元よりご遠方からも御来山いただく等、多くの皆様から赤心を賜りました。御陰様により例大祭が清々しく厳かに斎行出来ましたことを御奉告いたしますとともに、厚く御礼申し上げます。
本例大祭は、当神社で最も大切な由緒を明らかにしつつ、特に大神様との御縁を広め深める祭事としてご案内をいたしております。当社におきましては、御参列、御支援くださいました皆様との御縁をもあらたに戴き、さらに広がりました。皆様方におかれましても本大祭を因みにして何らかの御縁を戴かれたことと存じております。
皆様の御神徳に照らされてこれからもさらに良き御縁、導きがありますことを心からお願っております。
本祭は、御縁日であることに加え、旧薩摩藩で盛んに行われていた打植祭と云われる五穀豊穣を祈る春の農耕儀礼でもありました。山の神は、春になれば、里に下りて田の神となり、冬になって山に帰ると云われている等、山と田は本来深いつながりがあります。
田の神舞(たのかんめ)が山の修行者である法者(ほしゃ)ドンにより創られたものと思われ、そのような御縁もあり春の大祭に御奉納いただいたものです。田の神舞を通じて生きることは、努め励むだけでなく、和み楽しむことも大切であることを教えていただきました。何気ない日々の暮らし、さらに辛いことに例え遭遇しても田の神のように愉快に楽しむ心で過ごしてまいりたいと存じております。萌え出る若葉のようにどうか清々しくお健やかにお過ごしになられますことを心よりお祈り申し上げます。
令和八年卯月吉日
白鳥神社宮司 新宮 敏郎

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